東京で漫画家生活を送っていた作者のつるけんたろう氏が、尾道にある空き家をタダで貰ったことから尾道に移住。
その後の生活が描かれたコミックエッセイ『0円で空き家をもらって東京脱出!』を読んだあと、ちょうど広島に行く予定ができたので、尾道にも寄り、漫画の中で描かれた、『尾道空き家再生プロジェクト』の一部を実際に見てきました。
尾道空き家再生プロジェクトについて
尾道の斜面地は、そのほとんどは車道に面していないため法律上、新築工事ができなくなっており、搬入も困難なのでまともに改修しようとしても、費用が莫大になるため、空き家が多くなっているそう。
その尾道の独特で美しい景観、町並みやコミュニティを保護すべく活動されているのが『NPO法人尾道空き家再生プロジェクト』です。
NPO法人尾道空き家再生プロジェクト公式サイト
https://www.onomichisaisei.com/
もともと空き家だったところや、商店街の使われなくなった場所を使い、空き家の廃材やそこに残されていた物をつかって工事も自分たちで行い、費用も抑えながら、DIYでものづくりを楽しみながら活動されています。
0円で空き家をもらって東京脱出!
つるけんたろう氏は東京で本屋でアルバイトをしながら、漫画を描かれていた方で、もともと漫画はデータで入稿されていたので引き続き漫画家としては活動を続けながら、
その他の時間で、上記の『尾道空き家再生プロジェクト』に参加されています。
もらった家を自分たちで改築し、卓球場を作り、ゲストハウス、カフェを作ることになり、、、。
その活動が描かれたのがこの、『0円で空き家をもらって東京脱出! 』です。
私と同じ『けんたろう』さんであることや、ものづくりが好きなこと、考え方など、共感出来るポイントが多々ありました。
実際にいってみた
尾道の中心部と思われる駅からの光景、この辺りに空き家が連なっています。
再生プロジェクトで発行されている案内が、商店街にある『あなごのねどこ』で100円で売っていましたのでそれを購入し、漫画で描かれている箇所をめぐりました。
まずは、卓球場へ。
尾道駅裏徒歩3分ほどのところにあります。
店内には誰にもいらっしゃらなかったので、近辺のお店の方にうかがい、現在管理されている方の元へ。空き家に置かれたままになっていた雑貨を販売されているお店の方です。
近所の案内を頂き、ご丁寧に説明をしていただきました。
卓球はせずに併設されている漫画処の利用料、100円を支払い漫画を眺めました。
写真はごく一部ですが、かなり趣味があう、テンションが上がる品揃えでした。
もっと写真をとりましたが、興味のある方は一度実際に行って見て欲しい、素晴らしい雰囲気のお店です。
いつか自分が喫茶店をやるときには自分の好きな漫画を沢山置こうと妄想したりしていて、まさにそのお手本のような空間でした。
つるけんたろう氏とお話できればと尋ねてみましたが、ファンシーグッズショップの準備中ということで、お会いすることはできませんでした。残念。
その後、ご近所のカフェで一休みして坂を登ってみることに、
坂が多い街の出身ですが見たことがないスゴイ光景です。場所によっては足元がおそろしいところも。確実に車は通れません。
人が住まれているところですので、あまり写真は撮っていませんが、廃墟も沢山見られ、日が暮れ始めてビビリの私は、降りられなくなるのでは、と恐ろしくなり早足で歩きました。
最後に
半日くらいしか尾道にはいられなかったので、まだ見られなかったところも多数。
でもまた行ってみたいと思える場所でした、尾道はライブも盛んだときいているので、今度は『あなごのねどこ』に泊まってそういうシーンも見てみたいと思います。